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第39巻第4号 >
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http://hdl.handle.net/11178/5803
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タイトル: | 創発的経営による知の創造と流通マーケティング情報システムの展開 : パート1 |
その他のタイトル: | Development of Marketing Information System and Knowlege Creation with Emergent Management : Part 1 |
著者: | 秋山, 哲男 Akiyama, Tetsuo アキヤマ, テツオ 九州産業大学 KYUSHU SANGYO UNIVERSITY |
発行日: | 1999年3月31日 |
出版者: | 九州産業大学商学会 |
抄録: | 西欧科学の歴史は客観化知識を追求し主観性を排除してきたが,客観的知識だけでは今日の急速な社会・経済の変化や,情報技術の高度化に対し,適格な対応を図ることが困難となってきた。この対応には,過去の客観的知識の組み合せだけではなく,主観的な個別の創造力が強く求められているといえる。すなわち人間に内在する主観的,全人格的な知恵,知力を生かし,育て,拡大することが重要と考えた。そこでまず知恵及び知恵を生むプロセス,そしてその経営への適用を考察したのである。現在の社会は真の生活者主権に向けた構造の改革を求められているが,マーケティングの考え方も、従来の製造を中心とした物作りのマーケティングから,商品にサービスを加えた流通サービスのマーケティングヘと移行する必要があると思う。流通マーケティングは目に見えない主観的サービスを対象に加えた点に特色があり,顧客1人1人との直接的なつながりと高度に進んだ情報技術の活用によって,真の顧客ニーズ対応を実現できるとしたのである。その展開は顧客満足という強い方向性と,知恵の集中によって生ずる各自の主観的なひらめきをベースとするが,この創発に基づく経営すなわち創発的経営の有効性を検証しようと試みたのである。内容としては,バーナードの言う直感を含めた行動知から始まり,知の創造理論の適応による創発力の発生と拡大,そして経営への適応と有効性の検証を図り1章とした。2章では,顧客満足をベースとした流通マーケティングと,情報技術の取り込みによる流通マーケティング情報システムに関して,その位置付けを明確化しようと試み,具体的な展開を通じ創発的経営との関連を考察したのである。研究そのものの完成にはさらに時間を要するため,本稿はまず「パート1」と位置付け,全体のフレームワークを明示しようとの試みである。 |
URI: | http://hdl.handle.net/11178/5803 |
出現コレクション: | 第39巻第4号
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